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• 序　国際教育協力と哲学へのニーズ
  • 発展途上国における哲学へのニーズ
  • 国連・ユネスコ・世界銀行などの国際機関による国際教育開発の動向
  • 今、なぜ途上国で哲学プラクティスなのか？
  • 哲学プラクティスとは何か、私と哲学プラクティスの関わり、カンボジアでの実践例

• 1章　発展途上国の教育開発と哲学プラクティス
  • 1.1. 発展途上国とは？
    • “development”：「発展」・「開発」・「成長」・「発達」
    • 経済開発と発展
    • 人間開発と発展
    • 発展途上国の「何であるか」について
    • 平和学の視座から
  • 1.2. 発展途上国で「哲学する」とは？
    • ヨーロッパの哲学者たちの「思考の欠如」を超えて
    • ポストコロニアリズムの視点から「哲学」を再検証する
    • オルタナティブな発展のために
    • 発展途上国とは？
  • 1.3. 発展途上国における経済開発／人間開発と教育：歴史、現状と課題
    • 1.3.1. 開発理論の歴史と教育開発
      • 教育開発とは何か：教科書的定義
      • 近代化論
      • 従属理論、世界システム論
    • 1.3.2. 開発理論の批判：教育社会学から見た批判
      • 統合論 vs. 変革論
      • 人的資本論
      • 「万人のための教育（EFA）」を批判的見地から反省する
      • 開発理論に対する批判：新自由主義的グローバリゼーションの影響
      • ポストモダンの教育開発
      • 再び教育開発とは何か
    • 1.3.3. 発展途上国における教育開発の諸問題
      • • はじめに
        • さまざまな問題と初等・中等・高等教育の課題、ノンフォーマル教育の重要性：概観
      • 1.3.3.1. 初等教育の諸課題
        • 初等教育への国際協力：取り組みの歴史
        • 初等教育の諸課題
        • なぜ初等教育の教育開発が進まないのか？
      • 1.3.3.2. 中等教育の諸課題
        • 中等教育は「贅沢品」？
        • 中等教育の諸課題
        • 中等教育のニーズと可能性：EFAとの関連で
      • 1.3.3.3. 高等教育の諸課題
        • 高等教育の国際的動向
        • 高等教育の諸課題
        • カンボジアにおける高等教育の量的拡大と課題
      • 1.3.3.4. ノンフォーマル教育の諸課題
        • ノンフォーマル教育の役割
    • 1.3.4. 教育開発の諸問題と哲学プラクティス

• 2章　発展途上国で「哲学する」とは、どういうことか？
  • • ポストコロニアリズムによる「哲学」の再検証
    • ヨーロッパの哲学者たちは、アジア・アフリカをどのように見てきたのか？
    • バントゥー哲学の「発見」
    • 発展途上国で「哲学する」とは、どういうことかを考えるために：導きの糸としての「アフリカ哲学」の方法論
    • アフリカ哲学とは何か（1）エメ・セゼール vs. フランツ・ファノン
    • 「アフリカ哲学」とは何か（2）ネグリチュードを超えて
  • 2.1. 植民地主義から〈人間〉を解放する哲学：ファノン『黒い皮膚・白い仮面』を読む
    • ファノンの生涯について
    • ファノンの著作について
    • 黒人は自己の身体をどのように経験するか？：『黒い皮膚・白い仮面』第5章
    • ニグロと精神病理：『黒い皮膚・白い仮面』第6章
    • 〈人間〉を解放する：『黒い皮膚・白い仮面』はじめに
    • 黒人と言語：『黒い皮膚・白い仮面』第1章
    • フォール・ド・フランス、あるいは「座礁した町」
    • 黒い皮膚の女と白人の男：『黒い皮膚・白い仮面』第2章　ニグロとして実存すること［が産み出す劣等コンプレックス］の精神病理学的分析とその哲学的解明（1）
    • 黒い皮膚の男と白人の女：『黒い皮膚・白い仮面』第3章　ニグロとして実存すること［が産み出す劣等コンプレックス］の精神病理学的分析と哲学的解明（2）
    • 世界の再構造化に向かって
    • 哲学プラクティスに向けて何を取り出すか？
  • 2.2. インドを独立に導いた思想：ガンディー『自伝』を読む
    • ガンディー『自伝』という著作
    • ガンディーの生涯
    • 南アフリカにおけるインド人問題
    • 「サッティヤーグラハ」とは？
    • Satya（真理・真実，Truth）とは？
    • 宗教に対する態度
    • トルストイ農園での教育実践
    • 教育と言語の問題
    • ガンディーの社会哲学とその実践（1）：「市民」の義務としての法の遵守
    • ガンディーの社会哲学とその実践（2）：共同体論
    • ガンディーの社会哲学とその実践（3）：農民運動
    • ガンディーの社会哲学とその実践（4）：同一労働同一価値説
    • ガンディーの社会哲学とその実践（5）：労働運動
    • ヒマラヤの誤算
    • ガンディーの社会哲学：まとめ
  • 2.3. ファノンとガンディーを比較する
    • 植民地から出発して「哲学する」
    • ファノン vs. ガンディー

• 3章　発展途上国における教育開発のための哲学プラクティスの応用
  • 3.1. 哲学プラクティスとは？（1）：先進国の実践家による諸事例
    • 哲学プラクティスとは何か？：その歴史
    • 欧米の実践家による事例
  • 3.2. 哲学プラクティスとは？（2）：日本の哲学プラクティス
    • 日本にもローカルな哲学プラクティスがあった
    • 生活綴り方運動
    • 『思想の科学』1946-1996
    • 日本哲学プラクティス学会
  • 3.3. 途上国における哲学へのニーズ
    • 途上国における哲学へのニーズ：カンボジアの場合
  • 3.4. 哲学カフェ・カンボジアの取り組みについて
    • 3.4.1. ファシリテーターの養成
    • 3.4.2. クメール哲学とは何か？　──過去・現在・未来──
      • 3.4.2.1. 「カティローク」に見る世俗の知恵を探る哲学対話
      • 3.4.2.2. カンボジアにおけるLGBT+をめぐる状況についての哲学対話
        • カンボジアの性的マイノリティー：過去から現在へ
        • 哲学対話の内容
        • 参考『沈黙を破る女性たち──カンボジアの性暴力──』より
      • 3.4.2.3. ソクラティック・ダイアローグ
        • ソクラティック・ダイアローグとは？
        • カンボジアでの実践事例
        • 参考：哲学対話の場の開き方
  • 3.5. 哲学散歩：アンコールワット遺跡での哲学ウォーク
    • 哲学散歩とは？　──歩くことと考えること──
    • アンコールワット遺跡での哲学ウォーク
    • 参考：歩くとはどういうことか？
  • 3.6. 環境倫理実践：カンボジアにおける森林保全活動支援のためのエコツアー
    • 途上国における森林保全と環境倫理の実践
    • 僧侶のコミュニティーの森・カンボジアを見学するエコツアー
  • 3.7. まとめ──課題と方法─
    • 途上国における哲学プラクティス普及活動の課題
    • 哲学プラクティスを教育開発のために役立てる方法